2011年10月10日月曜日

武装解除、治安の改善、和解と共存、経済的・社会的自立へ

瀬谷ルミ子
朝日新聞出版
発売日:2011-09-20

「武装解除」というと大変ハードで危険な仕事と思いますが、瀬谷さんが行ってきたことは、内戦などによって傷ついた人々の自立を助けるためお仕事です。でもそれだけでなく、実際に軍人から武器を回収する仕事もされてきましたし、なかなかそれに応じない軍閥との交渉にもあたってきました。私は、2009年4月21日放送のNHKプロフェッショナル「銃よ、憎しみよ、さようなら」で瀬谷さんの活躍を知り、感動しました。平和憲法をもつ日本がすべき国際貢献は、こういうことなのではないかと共感しました。
本書では、実際のお仕事だけでなく、瀬谷さんの生い立ちや、困難に立ち向かっていったときの想いが書かれています。是非多くの人、特に若い人に読んでいただきたい1冊です。
*******************************************
本の帯から~紛争地には「兵士」以外の職業がない。それが残酷な事実。生き方を自由に選べる環境を届けるために、私は兵士を除隊させ、武器を回収するプロになった~瀬谷ルミ子

2011年10月2日日曜日

グローバルフェスタ JAPAN 2011

エアーアーチ.jpg今日10月1日から2日まで、東京・日比谷公園で、グローバルフェスタ JAPAN 2011が開かれています。昨年に続き、私は2回目の参加です。今年のテーマは「絆~私たちはつながっている -世界は日本とともに。日本は世界とともに。」です。
午後2時より前に、公園の日比谷門にあるフェスタの黄色いエアーアーチをカメラにおさめ、メインステージに足を運ぶと、会場いっぱいの人。昨年を上回る 盛況でした。まもなく『地球VOCE 藤原紀香トークショー』が始まりました。「地球VOCE」は、藤原さんがナビゲーターを務めている国際協力活動に携 わっている人々とそのお仕事を紹介するテレビ番組(テレビ東京放送)です。外務省・地球VOCEのサイトから動画を見ることができます。
絆の道.jpg
藤原紀香さんが、ボランティアや国際協力にかかわるようになった原点は、阪神・淡路大震災(1995年)の時、多くの人が支援にかけつけて助け合った経 験から、人と人の絆を感じたことだそうです。東京に上京して女優として活躍していた2001年に、9・11同時多発テロが起こり、ホームステイ先だった ニューヨークの家族の安否を心配して、ニューヨークに飛んだそうです。藤原さんはそのとき、とても優しいはずのその家族が、テロに対して「やり返さなくて は・・」と報復ムードに包まれていたことに驚き、戦争は人を変えてしまう怖いものだと感じました。そして、報復戦争が始まりましたが、アフガニスタンで起 きていることを取材して知らせる必要を感じ、2002年に企画書を作り、テレビ局に持ち込んで、8月にアフガニスタンへ行ってテレビレポートしました。そ のとき撮った1500枚の写真の中から選んで、2002年12月に写真展を開き、その後も、日本各地でチャリティー写真展を開きました。そしてアフガニス タンや戦争の傷跡が残るカンボジアなどの子どもたちを救うこと、特に子どもたちが教育を受けられるようにと様々な活動をされてきました。その一つが 「Smile Please 藤原紀香 世界こども基金」です。http://smile-please.com/ 国際協力NGOの「セーブ・ザ・チルドレン」や「JHP・学校をつくる会」などとつながりながら、継続して活動をされてきました。お話を全部紹介できませんが、それぞれのホームページをご覧いただければいいなと思います
ありがとう.jpg
藤原紀香さんは、東日本大震災にも様々な支援活動に携わり、国際緊急援助隊の活動のすばらしさ、世界各国から日本の支援に対する感謝の気持ちも込めて、 愛情のこもった様々な支援があったことを紹介されました。被災地のこどもの心をケアするためにセーブ・ザ・チルドレンが行った「こどもひろば」の活動、女 川で子どもたちが復興への願いと支援への感謝の気持ちを込めた描いた絵の紹介がありました。
パンフレット.jpg藤原さんのトークショーの後、私はNGO、NPO、企業のCSR(corporate social responsibility)のブースのテントを回りってみました。私の知らないところでいろいろな国際協力の活動、震災復興支援の活動が、工夫を凝ら して行われていることを知ることができました。明日は、残念ながら参加できませんが、おすすめはメインステージ・プログラムで10時から第6回UNHCR 難民映画祭『ひとりの人生。ひとつの物語。』、11時からの『ゴスペルLIVE 歌声とリズムが心をつなぐ』、入場は無料です。お近くの人は、ぜひ参加みてみてはいかがですか。