先日届いた、DAYS JAPAN 5月号の特集は、「第9回DAYS
国際フォトジャーナリズム大賞」でした。私は、世界各地で起きている内戦や民族紛争による殺りくと、飢餓や深刻な人権侵害など、心が痛む現実を知り、日本国憲法の「戦争の放棄」「基本的人権の保障」がいかに尊いものであるかをかみしめました。受賞作品を紹介します。
http://www.daysjapan.net/taishou/index.html
第1位 ゴラン・トマシェビッチ 「『自由シリア軍』の戦い」
第2位 ティム・ディルヴェン 「紛争と干ばつ
飢えるニジェール」
第2位 シャノン・ジェンセン 「スーダン難民たちの長い旅」
第3位 ホセイン・ファーテミー 「22年目を迎える戦場ソマリア」
第3位 林
典子 「キルギスの花嫁誘拐」(誘拐されて結婚した女性たちを取材)
第3位 宮田幸太郎 「南京大虐殺 75年の記憶」
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審査員特別賞 ハテム・ムーサ 「イスラエルによるガザ爆撃」
アレッシオ・ロメンツィ 「包囲されたシリア」
ピエルパオロ・ミッティカ 「福島
放射能の檻」
ステファノ・デ・ルイジ 「2012年北西航路の旅」
ドミニク・ナール 「南北スーダン国境沿いの緊張」
フィル・ムーア 「コンゴ
内戦下の暴力」
高橋
邦典 「ネパールのストリート・チルドレン」
トム・ストッダート 「南スーダン難民キャンプ」
野田 雅也 「反原発
革命前夜」
生きるためにたたかう人々、虐げられた人々の姿がそこにはありました。しかし、武器を持って戦うことは、あまりにも大きな犠牲がついてきます。兵士や武器を持った男たちだけでなく、子どもや女性たちが巻き添えを食います。武器を売ったり戦争で利益を得る人たちをこの世からなくさない限り、この悲惨な戦争を止められないのでしょうか。
審査員講評のなかからフォトエディターのジョン・G・モリス氏の言葉を紹介します。
「DAYS大賞の審査員に選ばれるということは、恐怖のショーへのチケットをもらったようなものです。悲劇を含め、すべてのテーマについて、フォトジャーナリストが今日直面しなければならない問題を見ることになるからです。しかし不思議なことに、私たち審査員がすべてを見た結果、残った作品には、きちんと人間の美しさや気高さが現れています。賞を獲得した写真は、そのことを雄弁に語ってくれます。」
私は一人でも多くの人に、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞の作品を見ていただきたいと思います。
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