2013年5月2日木曜日

第84回中央メーデー開催

 今日(5月1日)、第84回中央メーデー集会が、東京・代々木公園で開かれ、約2万1千人が参加しました。
 全労連の大黒作治議長はあいさつの中で、安倍政権がつくっている成長戦略を「働く人を犠牲にするもの」と批判し、「賃上げの実現こそ、デフレ打開の道だ」と訴えました。
 全国各地でも集会が行われ、労働者・国民の生活と権利の向上、安倍政権の「成長戦略」の名による解雇自由化や残業代ゼロ法案など労働法制改悪反対、原発ゼロ、TPP交渉参加阻止、消費税増税中止、貧困と格差の解消、憲法改悪反対を掲げて、デモ行進を行いました。
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第84回中央メーデー宣言

 私たちは本日、労働者・国民の団結と連帯の力で第84回中央メーデーを成功させました。
 集会では、すべての働くものの連帯と共同の力で、くらしと雇用を守り、憲法がいきる安全・安心社会の実現をめざすことを確認しました。

◇すべての労働者のみなさん
 安倍政権は高支持率を背景に、一度国民が「NO」の審判を下した構造改革・新自由主義路線への回帰を強め、日米同盟の再強化をはかろうとし、インフレと景気回復の二極化を促進・拡大する「アベノミクス」、増税や社会保障制度の大改悪で貧困の連鎖、格差拡大をもたらそうとしています。とりわけ財界・大企業の要求に応え、「成長戦略」の名のもとに、解雇自由化や残業代ゼロ法案、「多様な正規」という名の非正規労働者の拡大、労働者派遣法の緩和など働くルールや労働法制を根本から破壊する「労働ビッグバン」を強行しようとすることは重大です。そのうえ、国家公務員に続く地方公務員の退職手当や賃金引下げは地域を疲弊させ、地域経済にも多大な影響を及ぼしかねません。
 また大震災から2年経った今も、原発事故の収束・賠償問題や復興は進まず、31万人が避難生活を続けるなど、被災者は復興の遅れに対する憤り、風化への不安をかかえながらの生活を余儀なくされています。

◇すべての労働者のみなさん
 この間、私たちが主張してきた「大企業の内部留保を社会的に還元しろ」の声はいまや大きな社会的世論であり、国民的大義となっています。今年の春闘ではマスコミや多くのエコノミストが「賃上げでデフレ脱却」と主張し、政府も不十分ながら経済三団体に「報酬引き上げ」を要請しました。しかし、大企業の対応は一時金引上げや正社員中心の賃上げでしかありません。労働者の35.2%が非正規労働者という中で、「すべての労働者の賃上げ実現」こそ、日本経済回復の道です。生活保護費削減や年金引下げなど社会保障制度の大改悪に反対し、労働時間短縮、長時間過密労働の根絶、全国一律最賃1000円以上の実現など春闘での要求前進に向けて、引き続き職場・地域からの取り組みを進めていきます。増税・TPP参加に反対し、原発再稼働など安倍政権の暴走を許さず、早期復興、原発ゼロの実現、憲法96条の見直しなど憲法改悪に反対するたたかいを強めていきます。

◇すべての労働者のみなさん
 今も7割の国民が「原発ゼロ」を求め、官邸前行動に呼応する行動が全国各地でおこなわれています。オスプレイ配備撤回やTPP参加に反対する一点共同も拡がっています。国による地方公務員賃下げ強要に全国市長会がアピールを出すなど、地方自治を侵す強権発動に批判が強まっています。また、ここ数年間の最賃引き上げや公契約条例制定運動の前進、大企業の違法行為を断罪、非正規労働者を正社員として認定した山口地裁判決、中国人研修生訴訟での長崎地裁・勝利判決は全国でのたたかいによる大きな成果です。
 世界的にも貧困解消と格差是正、最低生活保障を求める運動は共通の課題です。ヨーロッパ各国での教育・福祉予算の削減や緊縮策に反対する労働者のたたかい、アジア各国での最賃引き上げ、欧米での「富裕層増税」を求める世論と運動が広がっています。
 間近にせまった都議選、参院選は安倍内閣の暴走にストップをかけ、国民本位の政治転換にむけた絶好のチャンスです。すべての働く仲間の力を総結集し、「すべての労働者の賃上げと長時間過密労働の是正、安定した雇用と仕事の確保、中小企業支援、社会保障拡充、震災の早期復興、原発ゼロ、憲法改悪反対」のたたかいを飛躍的に前進させましょう。
 働くものの団結万歳! 世界の労働者万歳! 第84回中央メーデー万歳!

 2013年5月1日
         第84回中央メーデー集会

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