2012年5月3日木曜日

5・3 憲法記念日の集い

憲法記念日の5月3日、「千葉市文化センター」で憲法記念日の集いが開かれ、400人が参加しました。
 主催は、千葉県憲法会議、憲法改悪反対千葉県共同センターです。
 開会あいさつで高橋勲弁護士は、東日本大震災と福島第一原発事故後の政治のなかで憲法とかけ離れた現実が顕わになっていることを指摘し、憲法改憲を阻止し、憲法を活かす=「活憲」の運動をすすめようと呼びかけました。
 続いて、千葉合唱団のみなさんによる合唱で、「陽のあたる道」「花祭り」「アリラン」「あきらめないで(長崎平和宣言より)」の4曲が演奏されました。
 記念講演は、三宅明正さん(千葉大学教授)が、「世界の動きの中で読む日本国憲法 くらし・人権・民主主義」と題しておこないました。最近の動きで、4 月25日、福島県双葉町長の井戸川克隆さんが、参議院憲法審査会のなかで、憲法第13条の幸福追求権、第25条の生存権が双葉町の住民に対してはまったく 守られていないと発言したこと、4月27日、自民党が新たに日本国憲法改正草案を発表したことに触れました。そして国の為政者が人々のくらしや生命を守る ことに情熱を持っているとは思えないと述べました。次に、世界の変動の中で、歴史教科書批判がフランス、イギリス、ドイツなどでも起きるなど不安定化とナ ショナリズムへの回帰が見られること、その一方で人権については、グローバル化のプラス面があらわれていることを紹介しました。こうした問題をさまざまに 重ね合わせながら議論と対話をしていく必要があること、政治的な共同体を作り直す課題と正統性(日本国憲法とその理念)、日本が世界に遅れている教育条件 の問題などを考えていく必要があることなどを話されました。
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