2012年4月21日土曜日

第8回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞

先日届いた、DAYS JAPAN 5月号の特集は、「第8回DAYS 国際フォトジャーナリズム大賞」でした。
東日本大震災の被災者と世界各地で人権の危機に直面した民衆の姿がそこにありました。
http://daysinternational.net/jp/category/award/award_2012/

第1位 林典子「東日本大震災 混沌と静寂」

DAYS特別賞 岩手日報社(鈴木多聞、熊谷真也、横田真紀、山本毅、鹿糠敏和、三浦隆博、佐藤光、長内亮介)「東日本大震災 襲いくる津波」

第2位 レミ・オシュリック「リビア革命」 (オシュリック氏は受賞を知った直後、シリアで砲撃にあい亡くなりました。心からご冥福をお祈りします)

第2位 アレッサンドロ・グラッサーニ「モンゴルの環境避難民」

第3位 カイ・レッフェルバイン「ガーナ 若者を蝕む先進国の廃棄物」

第3位 大久保忠司「東日本大震災 まなざしの先に」

第3位 アレックス・マージ「イラク戦争 本当の犠牲者」

審査員特別賞 千葉康由「東日本大震災 津波が消し去った街」
       恒成利幸「東日本大震災 慟哭の海」
       深田志穂「東日本大震災 津波の跡に」
       ミロス・ビカンスキ「ギリシャの経済危機」
       エド・オウ「エジプト 若者とネットの革命」
       アリス・メッシーニス「リビア 最後の戦場スルトにて」
       リサ・ウィルツ「フィリピン スラムの炭焼き場で」
       グエン・デュボウトミュー「コンゴ民主共和国 魔術師にされて捨てられて」
       アティット・ペラウォンメータ「インドネシア 硫黄鉱山の労働者」

 私はこれらの作品を見て、過酷な現実のなかで懸命に生きる人々の姿に大きく心を動かされました。

 審査員講評のなかからDAYS JAPAN編集長・広河隆一氏の言葉を紹介します。
 「選考にあたって、改めてフォトジャーナリストとは何かと考えました。その状況を理解し、それに対して自分が何をできるか、どう責任をとれるかを常に自 問自答する、それがフォトジャーナリストです。昨年は世界中で民衆の動きがあり、アラブ諸国では革命が、日本でも反原発のデモがありました。しかし、そこ にある怒りとか鬱屈を無視して、絵になるところだけを撮るのではその名に値しません。フォトジャーナリストは写真の上手下手で判断されるべきではなく、 「人間の生きる価値」をどこまで理解しているかにかかっています。・・・・(略)・・・・」

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