2011年12月4日日曜日

見つめよう 歩みだそう 3・11後の教育と憲法(1)

表題は、12月3日に東京・明治大学で開かれた「教育子育て九条の会 第4回全国交流集会」のテーマです。内容が盛りだくさんで、何から書いたらよいか悩んでしまいますが、概要を紹介しましょう。写真撮影は許可が必要だったので、残念ですがテキストだけです。
 オープニングは、東京高校生平和ゼミナール連絡会がとりくんできた活動紹介です。8月7日から10日までの長崎平和学習旅行、8月10日から13日まで の全国高校生平和集会in沖縄のとりくみ、東日本大震災被災地へのボランティア活動を通して感じた生命と自然、人の絆の大切さについて話されました。
 シンポジウムでは、最初に「被災地・宮城の子どもの状況とこれからの課題」(石巻市・内海さん)、「郡山より・・・住民不在の一時保管場所選定がもたら す不安と混乱」(野口さん、根本さん)の報告を受けて、暉峻淑子さん、斎藤貴男さん、田中孝彦さんによるパネルディスカッションが行われました。東日本大 震災の被災地復興について、政府・財界が、個々人の生活の再建や学校・地域の復旧にとりくまずに、大企業の投資を見込んだ復興策に傾倒していること、原発 事故への対応を自治体や住民に丸投げして、新たな困難を押しつけていることなどが指摘され、憲法の条文に示された人権保障が今切実に求められていることが 訴えられました。
 休憩をはさんで行なわれたリレートークでは、憲法改悪に誘導する中学校教科書の採択問題、「君が代」強制、大阪府・堺市の教育基本条例に反対するたたか い、「子ども・子育て新システム」の問題点、子どもの貧困と虫歯放置の深刻な状況、小学校の学校選択制と小中一貫校がもたらした品川区の教育のゆがみなど について、現場からの発言が続き、最後に提案された集会アピールは、子どものいのちをいつくしみ豊かな成長をはぐくむために、「憲法の視点にたち大震災の 復旧・復興を」「教育と子育てに憲法を生かそう」と声を上げ力を合わせることを呼びかけ、確認しました。集会参加者は、190名で大きく成功しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿